2016/12/31

ゲームにかかる金

インターネットを使い始めて以来、基本的に初期費用しかかからないゲームを遊んできた。最初にオンラインで遊んだゲームは Quake。当初、ドワンゴが対戦用の鯖を立てて金をとって遊ばせていたが、すぐに国内にも無料の鯖ができてドワンゴの目論見は失敗した。北米はじめ海外では Quake の快適な鯖を無料で公開することがISPにとって一種のステータス・シンボルとなり、彼らは競って通信環境もマシンパワーも優れた鯖を提供した。

類似のゲームも色々出たが、アプリに対しては全て最初にパッケージを買う以外に金はかからなかった。発売元が出すミッションパックは有料だったが、基本的にオンラインで遊ぶのには不必要なもので、オンライン対戦用の各種のモッド (modification) はサードパーティが提供し、金はかからなかった。二十年近くずーっとそうしてきたから、追い銭や自動引き落とし契約のあるゲームといったら合計一年半有料ユーザーでいたRuneScape と入院中遊んで退院後足を洗い結局一銭も払っていない Lords & Knights と、結局一銭も払わなかった Ameba の天下統一クロニクルだけだ。天クロはあまり面白くない上にユーザーの射幸心に依存することといったら RuneScape 以上なので半年でやめた。

大体ゲームの製品版代金や利用料やアイテムやガチャ料金を払うことをユーザーが「課金」と言うのは妙なことだ。「課」をつける言葉は課税や課業など立場が上の者から下の者に何かを割り当てたり押し付けたりする場合に使う言葉で、知る限り最初の用例は大型計算機センターなどで、計算機の遊んでいる時間を他者に金をとって使わせてやる、その契約に使われたものだ。それからニフティサーブが使うようになったが、これは全く商業的なサービスなので「課金」の使用はおかしい。そこからユーザーの立場からニフティなどに金を払うことを課金というようになる。これはもうアベコベだ。今の使われ方と来てはもう、しっちゃかめっちゃかだ。

ところで RuneScape Companion で黄色の Canifis gloves と Anchovy pizza それぞれ数百を1,000 each で売りに出していたらどちらも1/3くらい売れた。あと Spirit shards も取引制限一回分 1 eachで買えた。